【地政学編】中華人民共和国について

皆さんお疲れ様です。

クラッド(@kura_investment )です。
いつも【クラッドの投資で自由を掴むブログ】を見て頂きありがとうございます。
今回は中華人民共和国という国家を地政学の視点からお話したいと思います。




中華人民共和国の概要


概要
中華人民共和(以下は中国で表記)は東アジアに位置し、国土面積は欧州全体とほぼ等しいです。中国は歴史的にアジア地域の大国として君臨しており、人口規模では14憶951.7万と
世界第1位の人口大国です。

この国は1949年に中国共産党が政権を握り現在に至るまで共産党一党独裁体制を構築しています。社会主義を標榜していますが、現在では共産党が管理という形で国家資本主義を採用しており、国家が経済を統制するという思想の元運営されております。

歴史的な繋がりでも古くから交流があり、日本との繋がりは非常に深い国家となります。

経済、軍事、文化、資源、食糧どの分野をとっても中国は間違いなく世界の大国としての
地位を占めており、世界に与える影響は大きく国際政治での影響力は高まりつつあります。
近年では海洋進出が積極化されており、日本を含むアジア諸国と軋轢を生むことが増えています。現在はアメリカと次の覇権を争い米中貿易戦争から米中経済戦争の真っ只中となっています。

◇中華人民共和国:People’s Republic of China

◇公用語:中国語

◇首都:北京市

◇共産党総書記:習近平

◇国土面積:960万k㎡(世界第3位)統計によっては4位。

◇人口:14億951.7万人(世界第1位)

◇GDP:19兆3900憶ドル(世界第2位)

中国の地政学的特徴について

以前、地政学についてはお話させて頂きました。
【地政学と覇権国】地政学を知ることは投資をするうえで重要な要素。

前回の記事にて地政学には2つのタイプがあるとされるというお話をし、
それは海洋国家(シーパワー)大陸国家(ランドパワー)となります。

中国は大陸国家(ランドパワー)に属する国家となります。

今回の地政学についてお話する概要はと下記の様になります。

  1. 中国は大陸国家だが、地形的には陸の孤島
  2. 鉱物資源を中心に多種多様な資源が豊富に産出
  3. 世界第1位の人口大国。平均年齢は37.4歳(2013年)
  4. 中国の歴史は分裂と統一を繰り返してきた。

次にそれぞれの項目で説明を加えたいと思います。

中国は大陸国家だが、地形的には陸の孤島

まず、中国の地形図を見て下さい。

中国は広大な国土を有する国家ですが、地形図を見れば違った側面がわかります。

それは、中国という国家は地形的には閉塞された環境下にあり、
大陸国家でありながら一種の陸の孤島という側面を色濃く持つという事
です。

東西南北について説明しますと、
北方:横断困難な荒涼としたシベリアとモンゴルの大草原(モンゴル付近)
南西:通過不能なヒマラヤ山脈(ネパール、ブータン付近)
南部:高原地帯と密林地帯(ミャンマー、バングラデシュ、ラオス付近)
東部:台湾、日本列島と太平洋(文字通り台湾と日本)
という構図になっています。
西部は唯一、人、モノの移動ができますが、それでも過酷な環境下にあるのは
変わりません。

そういった地形的背景があるため、歴代の中国の統一王朝は対外戦争を積極的に
行う事はなく、閉ざされた地域のみの支配に力を注ぎ、周辺国家には朝貢という形で
影響力を行使していました。(皇帝により政策は違いますが。)
さらに、中国は歴史的には諸外国との貿易と鎖国を繰り返しており、
現在の様な周辺諸国に大きな圧力をかけるという事はあまり多くはなかった
様です。

そして、この地形的制約から華北華中華南の沿岸部に人口の大部分が
集中するに至ります。

上記図は中国まるごと百科事典様から引用で、
赤四角は人口1000万人クラスの都市を表示しています。

ハルピン市から成都市までを直線で結びましたが、この黒線より以東に
人口の大部分が集中しています。
また、先ほどの地形図の画像と比較すると、人の居住可能な地域に被っており、
中央政府の直轄市、沿岸部に人口が集中している事がよくわかります。

また、下記画像は中国の都市人口トップ60となります。

先日著作権うんぬんで詳細の情報は記載できておりませんでしたが、
当ブログを見て下さって中国の人口が多い主要都市をまとめて下さり、
それを提供していただきました。
この場をお借りしてmaster_ksa様(twitter:@master_k1805)には
お礼申し上げます。ありがとうございます!!!!!

なお、1000万クラスの13都市のみ表示していますが、
人口300万超えでは180都市、人口100万超えでは303都市が
存在しており、人口世界第1位の称号は伊達じゃありません。

この様にある程度制限された環境下に14憶の人口がひしめき合っているのが
現代中国となります。

まとめ
中国は思ったより居住可能な国土が狭く、沿岸部に人口の大部分が集中している。

鉱物資源を中心に多種多様な資源が豊富

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次に各種資源のお話をしようと思います。

コメ生産量 (2017年)

順位 国名 生産量(トン)
1 中国 212,676,000
2 インド 168,500,000
3 インドネシア 81,382,000

小麦生産量 (2017年)

順位 国名 生産量(トン)
1 中国 134,334,000
2 インド 98,510,000
3 ロシア 85,863,132

トウモロコシ生産量 (2017年)

順位 国名 生産量(トン)
1 アメリカ 370,960,390
2 中国 259,071,000
3 ブラジル 97,721,860

米、小麦の生産量は圧倒的な第1位、トウモロコシでも世界2位の
位置にいます。流石の人口大国ですね。
穀物自給率は98%(2012年)とされていますが、農地が重金属による汚染など
で近年は90%を割り込んでいるのではとの指摘もありますが、
それでも日本のカロリーベースでの自給率は40%前後なので、
概ね国内生産で自給できている状態ですね。

ただ、大豆の自給率は16%足らずとなっており、ブラジル、アメリカ、
アルゼンチンからそれぞれ大量に輸入している状態です。

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石炭生産量 (2018年)

順位 国名 生産量(百万トン)
1 中国 3376.1
2 インド 729.8
3 アメリカ 702.3

中国は石炭を大量に産出し、2013年のエネルギー構成では75%は石炭由来となります。
しかし、近年は石炭燃焼に伴う環境汚染が広がり、その対策として再生可能エネルギー
への投資を大規模に行っています。
また、中国は石油な天然ガスも産出しますが、生産量より消費量が
圧倒的に大きいため輸入に依存しつつあります。

参考程度に
石油生産量(2018年) 世界第7位 189,106(単位千トン)
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銅生産量 (2015年)

順位 国名 生産量(トン)
1 チリ 5,764,000
2 中国 1,710,000
3 ペルー 1,700,800

金生産量 (2015年)

順位 国名 生産量(kg)
1 中国 453,000
2 オーストラリア 290,000
3 ロシア 253,150

鉄鉱石生産量 (2016年)

順位 国名 生産量(千トン)
1 オーストラリア 530,891
2 ブラジル 275,000
3 中国 215,509

鉱物資源に関しては多種多様な鉱石を産出するとともに、それらの生産量は
世界で第1位を占めるものが数多くあります。
尖閣諸島国有化に伴う中国からの対日レアアース禁輸などでも話題になりましたが、
中国は世界でもトップクラスに豊かな鉱物資源を有しています。

参考程度に
ボーキサイト(2016年) 世界第2位 60,800(単位千トン)
亜鉛(2016年) 世界第1位 4,800,000(単位トン)
レアアース(2016年) 世界第1位 105,000(単位トン)

おまけ
ここではあまり触れませんが、近年は【水資源】という考え方があり、
これに関しては中国は圧倒的に水不足に陥っている国家となります。
食糧、工場、生活用水、人間が生きていく際に石油以上に必要となる
水資源ですが中国は北京、上海、天津などの大都会では水不足が
慢性化しています。

まとめ
中国は鉱物資源を中心に豊かな資源を産出する資源大国である。

世界第1位の人口大国。平均年齢は37.4歳(2013年)

冒頭でも紹介し、皆さんも知っての通り中国は人口が世界第1位の人口大国です。
そして、国家の経済力を決定づける要素としては、
一人あたり国内総生産✖国内人口となります。

1950年~2020年あたりまでは中国の人口は伸び続けるとの予測ですが、
2020年、2030年以後は日本と同様な人口減少社会に突入する事が
予測されています。
世界第2位のGDPを誇る中国の伸び率は凄まじいですね。
中国は鄧小平の改革開放路線以後、急速に経済成長を遂げた国家となりますが、
それは世界の工場という形での圧倒的な人件費の安さを原動力にしたものでした。
その圧倒的な人件費の安さに起因したものは中国の人口が爆発的に増えたためです。
ただ、近年は成長はしていますが、以前ほどの成長率は期待できない状態です。

なお、中国の人口政策については【一人っ子政策】には
触れておかなければならないでしょう。
1979年から2015年まで共産党政権が過剰過ぎる人口を問題視し、
国民に家族計画を強制させるという政策を行いました。
これにより、人口の増加が抑えられましたが、全人口に占める男性の
比率が高まり、結婚できない男子が急増しています。
そして、一番の弊害は急速に少子高齢化社会に突入する要因を作ってしまった
事でしょう。

まとめ
中国は世界第1位の人口を誇るが、これから本格的な高齢化社会に突入し、人口オーナス期になる。

中国の歴史は分裂と統一を繰り返してきた。

中国の歴史は統一と分裂を繰り返してきたことは皆さんご存知だと思います。
日本人には項羽と劉邦の史記、魏、呉、蜀が争う三国志などで広く認知されて
いると思いますが、これらは分裂の時代であり、中国大陸での覇権争いでした。

また、中国の歴代王朝が衰退する理由はどの時代もほぼ同じです。
それは 農民の反乱 です。
これにより、宋を除くすべての王朝は衰退、そして滅亡しています。

王朝名 滅亡理由や反乱名
陳勝・呉広の乱
黄巾の乱
大運河建設と対外戦争により財政悪化。そこ臣下の反乱
黄巣の乱
周辺国との戦争回避のため金品を送り、その財政危機により国力衰退で滅亡
紅巾の乱
李自成の乱
太平天国の乱

こうしてみると、中国という国家は歴史的にみると、分裂傾向にあると言わざるを得ない
かと思います。
また、これら王朝が滅びた理由は先ほど農民の反乱が発生した事が原因と述べました。
これについてもう少し説明を加えますと、
当時の王朝

財政を悪化させる事をする、もしくはされる
(具体例:対外戦争、国内の大規模インフラ工事、既得権益層による過剰な放漫財政)

政府の財政悪化

国民の生活を省みず重税を課す

国民生活が崩壊

農民の大規模反乱

軍隊派遣による鎮圧もしくは、王朝打倒

という形になり、
結果的に内戦状態という形は変わらず、時の王朝は衰退していく運命にあります。

そういう意味では、中国という国家の分裂リスクというのは1つ念頭に置いておくべきであり、
今の中国共産党一党独裁政権が未来永劫存続するものではないという認識でいるべきでは
ないでしょうか。

まとめ
未来は誰にもわからないが、歴史は中国の分裂を暗示している。
 

終わりに


今回は中華人民共和国について地政学的視点を交えつつお話をしてみました。
如何でしたでしょうか。
中国はお隣の大国ですし、歴史的な繋がりは非常に色濃くあります。
文化的にも漢字は中国からですし、その他現代の日本の基礎は中国から入ってきたものが、
多数存在します。

しかし、中国という国家の事をちゃんと理解するのはほぼ無理だと思いますし、
非常に謎に包まれた国家だなぁというのが正直な気持ちです。

また、中国という国家は歴史的な宿命、地政学的脆弱性、急激な人口動態の変化など
これからの未来は明るいと断言するには説得力はないという印象です。
もちろん、中国は地域大国には変わりませんし、資源大国かつ経済大国であり、
人口大国なため世界での影響力が急速に低下する事は考えらませんが・・・。

最後に今回は大きく振れていませんが、日本と中国の地政学的対立に少し
紙面を割かせてください。(紙面?(笑))

中国と日本の地政学的対立は非常に有名です。
皆さんはこれについて何が理由で中国はあんな喧嘩腰なのか考えた事はありますでしょうか?
色々理由はあるかと思いますが、まず地図を見てください。


これは普段目にする東アジアの地形図ですよね。
では、逆さまにしてみたらどうでしょうか。

これは有名な話ですが、中国が太平洋に進出しようとした場合、
台湾、尖閣諸島、沖縄、そして日本列島が蓋をする構図となっています。

中国はこれが非常に気に入らない。

中国が東シナ海、南シナ海に積極的に進出し、自国の支配下を広げよう
とするのは、中国が自由に航行できるエリアを確保したいからです。
もちろん、漁場確保や産出する石油や天然ガスの確保などもありますが、
以前日本編でお話したようにシーレーンを重視してきているのだと思います。

そういう意味では、日本と中国のこの地政学的な対立はそう簡単に
解決する様な話でないというのが個人的な意見となります。
日本も海洋国家として、より一層シーレーン防衛について考えていく
必要があるでしょう。




それでは、最後までお読みくださってありがとうございました。

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以下参考サイトなど
データブック オブ・ザ・ワールド 2018
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E8%8F%AF%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD
https://www.globalnote.jp/post-1119.html
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%9D%A2%E7%A9%8D%E9%A0%86%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88
http://top10.sakura.ne.jp/WHO-WHS9-88.html
https://www.abysse.co.jp/china-map/chinaesemap/chinamap04.html
中国まるごと百科事典:http://www.allchinainfo.com/map
https://mitsutomi.jp/china-city-5489

解析

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コメント

  1. とも より:

    今回もよく調べていらっしゃいますねー!
    こういう文章見ようと思わない限り見ることないので、勉強になります!

    • クラッド より:

      ともさんコメントありがとうございます!!!!!
      クラッドでございます。
      地政学シリーズも今回の中国で三か国目になりますが、少しずつクオリティーも
      上がってきたのではないかな?と思っているのですが、如何でしょうか(笑)
      地政学というもの自体が、マイナーな分野にはなりますが、少しでも参考に
      なっているなら光栄です。
      今後ともお気軽にコメントくださいな♪