【地政学編】イギリス(グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国)について

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皆さんお疲れ様です。

クラッド(@kura_investment )です。
いつも【クラッドの投資で自由を掴むブログ】を見て頂きありがとうございます。
今回はイギリス(グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国)という国家を
地政学の視点からお話したいと思います。




イギリス(グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国)の概要


概要
イギリス(正式名称:グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国 以下イギリスで記載)
は欧州大陸の北西岸に位置します。

イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北部アイルランドの4地方から
成立している連合王国となります。
(イギリスの成り立ちとか歴史とか書くだけで、膨大な分量になりますので、
かなり割愛します。)

イギリスは当時の覇権国だったオランダとフランスの両国を戦争で破り、
欧州での覇権国としての地位を築いていきました。
そして、世界初の産業革命によりイギリスの資本主義経済が大きく発展。
圧倒的な工業力を武器に、世界経済で圧倒的な地位を占めるようになりました。
安価な労働力と原材料を求め、世界に広大な植民地を築く帝国主義に発展し、
その全盛期は全世界の陸地と人口の4分の1を版図に収める史上最大の帝国となります。
しかし、二度の世界大戦を経て、超大国だったイギリスは衰退し、アメリカ、ソ連に
超大国としての覇権が奪われることとなりました。

しかし、現在でもイギリスは世界の列強の地位にあり、工業、金融ともに
世界経済に多大な影響を与える国家であり、世界の主要国であり続けています。
自動車、航空機、電気機器、エレクトロニクス分野の工業が発展しており、
ロンドンにあるシティはニューヨークと並ぶ世界の金融市場の中心地となっています。

◇グレートブリテン及び北部アイルランド連合王国:United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland

◇公用語:英語

◇首都:ロンドン

◇首相:テリーザ・メイ

◇国土面積:244,820万k㎡(世界第76位)

◇人口:6643万5600人(世界第22位)

◇GDP(PPP):2兆6790憶ドル(世界第9位)

イギリスの地政学的特徴について

以前、地政学についてはお話させて頂きました。
【地政学と覇権国】地政学を知ることは投資をするうえで重要な要素。

前回の記事にて地政学には2つのタイプがあるとされるというお話をし、
それは海洋国家(シーパワー)大陸国家(ランドパワー)となります。

イギリスは完璧な海洋国家(シーパワー)に属する国家となります。

今回の地政学についてお話する概要は下記の様になります。

  1. 世界を支配した大英帝国が誕生した理由
  2. 世界有数の強力かつ歴史ある海軍を保有
  3. 金融業を中心に世界経済に大きな影響力を保有

次にそれぞれの項目で説明を加えたいと思います。
今回は人口や資源などは割愛し、イギリスという国家の話をしていきます。

世界を支配した大英帝国が誕生した理由

イギリスと日本は同じ島国であり、同じ海洋国家です。
そして、国土の面積もあまり変わらず、産業革命以前は
イギリスは西洋の端っこの欧州の田舎国家
日本は東洋の端っこの東アジアの田舎国家
というのが世界史的な立場でした。

特にイギリスはその長い歴史で何度か大陸からの侵略を受け、征服された歴史があります。
・紀元43年:ローマ帝国により征服
・5世紀頃:アングロサクソン人により征服
・1066年:ノルマン人により征服

そういう意味では、イギリスは他国から侵略された歴史があり
一度も侵略された事がない日本とは大きく違います。

イギリスは2つの世界大戦を経てからは世界唯一の超大国では
なくなりました。
国土面積は日本より小さく、なおかつGDPでも世界9位と大英帝国は
もはや過去の栄光になったように見えてしまいます。

しかしながら、EU離脱問題では欧州の地政学的リスクとして認識されたのは
記憶に新しくイギリスという国家の国際的な影響力を改めて確認できた事例かと
思います。

この項ではイギリスが何故広大な地域を支配し、大英帝国を築けたのかを
少しお話できればと思います。

大英帝国を築いた3要素
・海洋
・金融
・情報

簡単に書くとこの3要素が挙げられるかと思います。

ここでは金融と情報に主眼を置いて歴史を参考にしようと思います。
海洋は次の項にてお話します。

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◇1588年 スペインの無敵艦隊を壊滅させたアルマダ海戦

このアルマダ海戦によりイギリスの欧州地域での覇権が確立していきました。

海洋国家だからイギリスの海軍は当時から強かったのだろ!!!
とクラッドも思っていたのですが、実際はそうではなかった様です。

イギリス:海賊の寄せ集め VS スペイン:強大な海軍
という状態だった様で、戦力的には雲泥の差だった様です。

しかし、ここでイギリスの卓越した情報操作がこの実力差を
覆しました。

それは、
イギリスが当時の欧州で金融業界を支配していたユダヤ人ネットワークを
利用し、【スペイン王室はすでに破産している】という情報を流しました。
これにより、スペインへの資金の流れが遮断され、戦費調達が出来ず、
戦争準備ができないままイギリスに敗北を喫しました。

※おまけ
イギリスはその後もユダヤ人を優遇し、欧州大陸での迫害から逃れてきた、
ユダヤ人はロンドンのシティに集まるようになりました。
→これが現在の一大金融街シティの始まりです。

==================================
◇1904年~05年 日露戦争
日本は高橋是清をロンドンに派遣し、戦時国債の購入をしてもらいました。
さらに、イギリスは世界の金融界への影響力を利用し、ロシアを資金難に
陥れ、さらに世界中に張り巡らされた海洋覇権を利用する事で、
日本に向かうバルチック艦隊へ世界中の港のアクセス(水、燃料、食糧)を
拒否し、バルチック艦隊を疲弊させていきました。

これにより、日本海海戦で日本はロシアのバルチック艦隊を撃破!
日露戦争に勝利しました。

このようにイギリスは世界に広がる金融と情報のネットワークを駆使し、
世界での覇権を握り、大きな影響力を行使していきました。

まとめ
イギリスは情報と金融を駆使する事で、
欧州の田舎国家から世界の覇権国に変貌していった。

世界有数の強力かつ歴史ある海軍を保有

この項目ではイギリスの海洋国家としての要素についてお話します。

まずは、下記のイギリス周辺の地形図を見てください。

イギリスは欧州大陸とは陸続きではありません。
イギリスと欧州大陸の間にはイギリス海峡が存在しています。

このイギリス海峡は自然の要塞となっており、
・北海から大西洋に航行する際に海峡の封鎖をする事で敵国の海上航路の妨害
・欧州大陸からのイギリスへの侵攻の妨害
ができ、イギリスの国防上重要な地域となっています。

第二次世界大戦ではこのイギリス海峡を境に、イギリス空軍とドイツ空軍が
史上最大の航空戦といわれるバトルオブブリテン(英国空中戦)を演じており、
この自然の障壁がナチスドイツの侵攻を防ぐ際に大きな役割を演じました。

さらには、有名なノルマンディー上陸作戦はドーバー海峡を渡って、
ナチスの占領下にあったフランスに上陸しました。

この様にイギリスは国防をする上でも、他国への攻撃をする上でも
この地政学的優位性を最大限活かす国家戦略を選択してきました。

そして、
その地政学的優位性を最大限活かしていったのが大英帝国時代ではないでしょうか。

かの国は世界の海洋を支配しており、さらに重要なシーレーンを支配下に
いくつも支配下に置いていました。

シーレーンを抑え制海権を握る事で、敵国の海軍、輸送船などを排除し、
国力を削ぐだけではなく、自国への本土侵攻を防ぎ、そして敵国へ
上陸侵攻が可能となります。

例としては、
南アフリカの最南端:ケープタウン
インド洋と南シナ海を結ぶ:シンガポールとマラッカ海峡
地中海の出入り口:ジブラルタル海峡
南アジア:インドとスリランカ
中国:香港
地中海とインド洋を結ぶ:エジプトのスエズ運河

といった様に、現代でも海上貿易を安全に行うにあたって、
非常に重要なシーレーンをほぼほぼ一国で全て抑えていました。

イギリスがこれだけでも世界最強の海洋国家だった事がわかります。
これらの地域を支配下に置くことで、覇権を維持していました。

そして、イギリスは海洋覇権を握った後、
航行の自由の保障を非常に重視しました。

これについては少し説明を加えますと、
強大な海軍を保有する事で世界中の海上貿易に関して影響力を行使する
事ができ、さらには他国の艦船も保護する事から、他国へのメリットもある。
他国からすると安価なコストで安全な海上貿易を行う事が可能となり、
これにより国際社会での影響力の拡大、維持を行える。
というものです。

この様にイギリスは広大な海洋をただ支配しただけではなく、それを非常に
有効活用するすべを持っていました。

現代では航行の自由の保障はアメリカが担っていますが、イギリスの海軍は
現在でも世界有数の海軍国家で世界第5位にランクインするとされています。

第一次、第二次、冷戦時代と比較すると非常に平和になった欧州地域ですが、
それでも世界第5位、欧州諸国では第1位(ロシアは除く)となっており、
現代でもイギリスが海洋の重要視している事がよくわかります。

まとめ
海洋を支配するメリットとその支配の仕方を熟知していた
からこそ、イギリスは覇権国たりえた。

金融業を中心に世界経済に大きな影響力を保有

この項目ではイギリスの金融市場について少しお話したいと思います。

地政学的な話からはそれてしまいますが、イギリスという国家の話をする
なら金融については触れるべきだと思いましたので。

ロンドン シティの強み
・アメリカ、日本の中間に位置する時差的メリット
・世界共通語の英語が使われるという言語メリット
・各種金融取引で圧倒的な取引高を誇る流動性メリット
・旧植民地との繋がりにより数多の情報が集積するメリット

それでは、上記のシティの強みについて簡単に説明します。

世界中のお金はロンドンに集まります。
ロンドン シティーは世界の金融市場の中心地であり、日々何兆ドルもの
大きなお金が動いています。

ロンドンは東京の9時間前であり、NYの5時間後となっており、
時差的にもちょうど日欧米の中心に位置しています。
そして、世界の公用語は英語であり、イギリスの公用語は英語です。

ロンドンは時差的にも、言語的にも金融市場としての競争力を持っています。
ちなみに、
ロンドンのシティとアメリカ・ニューヨークのウォール街は世界の
二大金融市場として広く認知されていると思いますが、実態は大きく異なります。

ウォール街:ニューヨーク市の一区画であり金融機関が集積
シティ:ロンドンの行政区の一部ではあるが、中世から数々の特権を認められた【自治都市】
という違いがあります。

2008年で少し古い情報となりますが、
・国際的な株式取引の半分
・店頭デリバティブの45%
・ユーロ債取引の70%
・国際通貨取引の35%
・国際的なIPOの55%
がシティのシェアとなっており、世界の金融市場での影響力が非常に大きい事がわかります。

ちなみに、このブログの読者の中にはFX(外国為替証拠金取引)をしている方もいると
思うのですが、外国為替市場では世界一位の取引高を誇ります。

04年の調査では世界の取引量の31%がロンドン市場で行われており、
東京市場の4倍弱になります。1営業あたりでは平均取引高が7530憶ドルほどになります。

また、ロンドンの強みとしては、
大英帝国時代の旧植民地と繋がりが色濃く残っている事が挙げられます。

オイルマネーの中東ドバイ
インドのシリコンバレーと称されるバンガロール
華僑の情報、金融が集積する東南アジアのハブ シンガポール
石炭鉄鉱石の豊富に産出するオーストラリアのシドニー

これらのお金がシティに流れ込み取引がされるだけではなく、
シティに情報も集まるという構図になっています。

大英帝国が覇権を握る際に【情報】【金融】を駆使し、覇権国へなったというお話をしましたが、現代でもロンドンのシティは情報と金融が集まっており、
これが、世界唯一の超大国の座をアメリカに譲った後も世界的な大国であり続ける所以かと
思います。

まとめ
シティを有するイギリスは金融市場で世界に非常に大きな
影響を与えている。

終わりに


今回のイギリスについては、今までのアメリカ、日本、中国とは少し違った観点からも
記事を書いてみましたが、如何でしたでしょうか。
本来はイギリスの産業革命が起こった地形、天候的な話やら、
もっと歴史を遡ってまとめたりもしたかったのですが、ボリュームが多くなり
過ぎたので、今回の様な形式でまとめてみました。

地政学的な話とは言いつつ、情報、金融などという観点からもお話をしており、
海洋の話がやや弱かったようにも感じます(笑)ごめんなさい(笑)

最後に少しおまけがてら。人口動態とか資源の話にも触れておきます。

イギリスの出生率は1.83となっており、

年代 人口
2020年 6670万
2030年 7011万
2040年 7284万
2050年 7536万
2100年 8237万

といった状況でイギリスは少子化問題は解決しつつあり、人口も増加傾向となっています。

さらに、資源についてですが、
食糧自給率は大体60~70%(2000年)であり、北海油田を有するため石油や天然ガスを
産出しています。近年北海油田での産油量、産ガス量は減少傾向となっていますが、
それでも自国内でエネルギー資源が産出されるという強みはあります。

イギリスは現代日本が抱える諸問題を解決するヒントをたくさん持っている国
だと思いました。
特に海洋に対する考え方は日本の国防戦略に活かすべきだなぁと思いました。

近年ではスコットランド独立問題やEU離脱問題うんぬんで色々と話題がなくならない
国家ですので、今後も注目したいと思います。




それでは、最後までお読みくださってありがとうございました。

地政学 ノルウェー

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以下参考文献、参考サイト様
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E5%B8%9D%E5%9B%BD
http://www.pecj.or.jp/japanese/minireport/pdf/H26_2014/2014-017.pdf
http://mmtdayon.blog.fc2.com/blog-entry-19.html
https://news24-web.com/navy2019/
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52944
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%91%E5%AD%90%E5%8C%96#%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9
https://www.populationpyramid.net/ja/イギリス

解析

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コメント

  1. ゆきな より:

    クラッドさんクラッドさん!
    もしよろしければ次回はスウェーデンについて書いてくださると嬉しいです…!

    • クラッド より:

      ゆきなさん
      コメント&ご希望頂きありがとうございます~~!!!
      スウェーデンもいずれ地政学編として書かせてもらいますね♪
      少しお時間もらうと思いますが(笑)
      今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m